「学校では勉強できるのに、家に帰ると全然できない」
「机には座るけど、スマホを触ってしまう」
「勉強を始めようと思っていたのに、気づいたら1時間経っている」
そんな経験はないだろうか。
家で勉強に集中できないからといって、「自分は意志が弱い」と考える必要はない。
家という場所は、そもそも勉強以外の誘惑がたくさんある。
スマホ、ゲーム、テレビ、漫画、ベッド、お菓子。
しかも学校と違って、先生が「今から勉強します」と始めてくれるわけでもない。
だから、自分の力だけで勉強を始めて、さらに集中し続けるのは意外と難しい。
大切なのは、気合いで集中することではない。
集中しやすい環境を自分で作ることだ。
まず見直したいのが、スマホ。
勉強中にスマホが近くにあると、通知が来ていないか確認したくなったり、少しだけ動画を見ようと思ったりする。
「5分だけ」のつもりが、気づけば30分。
これでは勉強に集中できない。
勉強するときは、スマホを机の上に置かないようにしよう。
できれば別の部屋に置く。
難しければ、電源を切る、機内モードにする、通知をオフにするだけでもいい。
重要なのは、「触らないように我慢する」のではなく、最初から触りにくい場所へ置いておくことだ。
次に、机の上を片付けよう。
机の上に漫画やゲーム、スマホなどが置いてあると、それだけで気が散る。
勉強するときに必要なのは、基本的に教科書、ノート、筆記用具くらいでいい。
机の上をシンプルにすると、「今から何をするのか」がわかりやすくなる。
そして、勉強を始める前に「今日は数学をやる」と決めるだけでも違う。
「今日は勉強する」という目標は大きすぎる。
数学なのか、英語なのか。
何ページやるのか。
何問解くのか。
そこまで決めておくと、机に座ってから迷わなくて済む。
集中できない原因として、もう一つ考えたいのが「勉強を始めるハードル」だ。
「今日は2時間勉強しよう」
そう考えると、始める前から疲れてしまう。
そこで、最初は10分だけでいい。
数学を2問解く。
英単語を10個覚える。
教科書を3ページ読む。
それくらいでいい。
人間は、始める前が一番面倒に感じることがある。
ところが、一度始めてしまうと、そのまま続けられる場合も多い。
だから「2時間頑張る」ではなく、**「とりあえず10分やる」**から始めてみよう。
それでも集中できない日は、無理に長時間続けなくてもいい。
10分勉強して5分休憩する。
それを何回か繰り返す方法でもいい。
重要なのは、集中力が切れた状態で机に座り続けることではない。
休憩を挟みながら、もう一度勉強に戻ることだ。
また、学校から帰ってきた直後に勉強するのが難しい人もいる。
学校で一日頭を使っているのだから、疲れているのは当然だ。
少し休んでから始める。
軽く食事をする。
顔を洗う。
少し歩く。
水を飲む。
そうやって頭と体を切り替えてから勉強するのも一つの方法だ。
ただし、「少し休む」が長時間のスマホにならないように注意したい。
休憩するなら、最初から時間を決めておく。
「20分休憩したら始める」
と決めておけば、ダラダラしにくくなる。
そして、家で勉強できないときは、必ずしも家で勉強する必要はない。
図書館や学校の自習スペース、静かな場所など、自分が集中できる環境を探してみるのもいい。
人によって集中しやすい場所は違う。
「家でできない自分はダメだ」と考えるより、
「自分はどこなら集中できるのか」
を探したほうが前向きだ。
勉強は根性だけで続けるものではない。
集中できない原因を見つけて、一つずつ取り除いていけばいい。
スマホを遠ざける。
机を片付ける。
勉強する内容を決める。
10分だけ始める。
休憩時間を決める。
必要なら勉強する場所を変える。
これだけでも、かなり変わってくる。
家で勉強できないからといって、勉強ができない人だとは限らない。
もしかすると、ただ「集中できる環境」がまだ見つかっていないだけかもしれない。
勉強を始めるときは、最初から完璧を目指さなくていい。
「今日は10分だけやってみよう」
それで十分だ。
10分ができたら、もう10分。
昨日より少しだけ勉強できたなら、それも立派な前進だ。
集中力は、最初から完璧にあるものではない。
少しずつ「勉強を始める習慣」を作っていくことで、机に向かうこと自体が当たり前になっていく。
家で勉強できないなら、自分を責める前に環境を変えてみよう。
集中力を変えるより、集中できる環境を作る。
そのほうが、勉強はずっと楽になる。
まず今日はスマホを別の場所に置いて、10分だけ机に向かってみよう。
その小さな10分が、勉強習慣を変える最初の一歩になるかもしれない。