勉強が嫌いだ。
机に向かうと眠くなる。
教科書を開いただけで、なぜか別のことをしたくなる。
スマホを触りたくなる。
ゲームをしたくなる。
漫画を読みたくなる。
部屋の掃除までしたくなる。
そして、気がつけば一時間が過ぎている。
「自分は頭が悪いのかもしれない」
そんなことを考えてしまう人もいるだろう。
でも、少し待ってほしい。
勉強が嫌いだからといって、君がダメな人間だということではない。
そもそも、人間は知らないことを覚えるのが好きな人ばかりではない。
面倒なことは面倒だ。
できない問題を何度も解くのも苦しい。
間違いを突きつけられるのも嫌だ。
だから、勉強が嫌いになるのは、ある意味では自然なことなのだ。
大切なのは、
「勉強を好きになること」
ではない。
勉強が嫌いなままでも、少しだけ前に進めるようになること。
これでいい。
目次
勉強は「才能」ではなく「積み重ね」
勉強ができる人を見ると、
「あの人は頭がいいから」
と思ってしまう。
もちろん、得意不得意はある。
しかし、勉強というものは、意外と単純な部分もある。
昨日できなかったことが、今日できるようになる。
一問解けるようになる。
英単語を一つ覚える。
漢字を一つ覚える。
数学の公式を一つ理解する。
それを繰り返していく。
最初から全部できる必要なんてない。
むしろ、最初からできないのが普通なのだ。
だから、
「こんな問題もできない」
と落ち込む必要はない。
できない問題があるから、勉強する。
それだけの話なのだから。
「一時間勉強しよう」と考えない
勉強が嫌いな人にとって、
「今日は一時間勉強するぞ!」
という目標は、かなり重い。
机に座る前から疲れてしまう。
だから、最初はもっと小さくていい。
10分だけやる。それでいい。
英単語を10個。数学を2問。漢字を5個。
教科書を3ページ。それくらいでいい。
10分やって、「もう少しできそうだ」と思ったら続ければいい。
逆に、「今日は無理だ」と思ったら終わってもいい。
重要なのは、勉強時間の長さではない。
「勉強を始めた」という事実を積み重ねること。
人間は一度始めてしまえば、意外と続けられる。
一番難しいのは、机に向かうまでなのだ。
昨日の自分と比べればいい
勉強をしていると、どうしても他人と比べてしまう。
「あいつは90点だった」
「自分は60点しか取れなかった」
「あの人はもう全部覚えている」
そんな比較をしていると、勉強がますます嫌になる。
でも、本当に見るべき相手は他人ではない。
昨日の自分だ。昨日は5問しか解けなかった。今日は7問解けた。
昨日は英単語を3個しか覚えていなかった。今日は10個覚えた。
それなら、ちゃんと前に進んでいる。たとえ小さな一歩でも、それは一歩だ。
勉強というものは、ある日突然、「全部わかった!」
となるものではない。小さな「わかった」を積み重ねていった先に、いつの間にか大きな力になっている。
勉強は、未来の自分を助けるためにある
勉強をしているときには、その意味がわからないことも多い。
「こんなこと覚えて何になるんだ?」
そう思うこともある。
正直、それでいい。
学校で習うことのすべてが、そのまま大人になって使われるわけではない。
しかし、勉強にはもう一つ大きな意味がある。
それは、「わからないものに向き合う練習」だ。
わからない。できない。面倒くさい。
それでも少しずつやる。この経験は、勉強以外でも役に立つ。
仕事でもそうだ。新しいことを始めれば、最初はわからない。
絵を描くことだってそうだ。最初から上手く描ける人なんてほとんどいない。
何度も失敗して、描いて、直して、また描く。そうやって少しずつ上手くなる。
勉強も同じだ。だから、勉強とは単に知識を詰め込む作業ではない。
「できないことを、できるようにしていく訓練」でもある。
勉強嫌いの君へ
もし今、勉強が嫌いなら、
無理に好きにならなくていい。
「勉強が楽しい!」
と思えなくてもいい。
嫌いなままでもいい。
ただ、一つだけ覚えておいてほしい。
嫌いだからといって、できないと決まったわけではない。
今日、10分だけやってみる。
問題を一問だけ解いてみる。
英単語を一つだけ覚えてみる。
それでいい。
そして、できたら自分にこう言ってやればいい。
「昨日より一つ進んだ」
それだけで十分だ。
人生は、いきなり大きく変わるものではない。
小さな一歩を何度も繰り返しているうちに、振り返ったとき、
「こんなところまで来たのか」
と思う日が来る。
勉強が嫌いでもいい。
やる気がなくてもいい。
今日は一問だけでもいい。
君の未来を変えるのは、今日の完璧な努力ではない。
「面倒くさいな」と思いながらも、
それでも机に向かった、その小さな一歩なのだから。
何に対しても、1日5分だけでもやっていけば好きになっていくだろう。
そうして、日常に取り込めばいいのだ。
勉強が好きになっていくだろう。